さて、長らく放置のこのブログですが、 今回、およそ半年ぶりに新規記事をアップさせていただきます。 ときどき、こうして、ふと思い出したようにアップしますので、 ご覧をいただければ、うれしく思います。 (気まぐれでスミマセン) さて、今回のお題は、タミヤ1/48のマーダーです。 このマーダー、かつて当ブログで、少しだけ取り上げたことがあるのですが、 こちらもずっと放置状態になっていました。 (なかなか仕事が忙しくて、模型の組み立て、塗装がままなりません) 先日、押し入れに入ったままのこのマーダーを久しぶりに取り出し、 塗装をしてみることにしました。 このブログで、AFV模型を塗装する記事は、初めてかもしれません。 サーフェーサーはすでに吹いてありましたので、今回は、 ガイアノーツのドゥンケルグラウをそのまま吹いていくことにしました。 本来であれば、ここで、プラの薄い箇所はシルバーを吹くのですが、 今回は、濃いグレーの車体色になるということで、 そのまま、塗ってしまいました。 怠慢ですが、とくに光透けは感じません。 ドゥンケルグラウであれば、神経質になって、 シルバーを吹くこともないかもしれません。 その後、明度を上げたグレーを車体上面や出っ張っている箇所に吹き、 足回りには、サンディブラウンを混ぜたグレーを吹いていきます。 このエアブラシによる吹き付け段階で、可能な限り、砂埃汚れや、 立体感などもつけておきます。 昨今の模型雑誌では、フェーディングとかドッティングとか、 よくわからない技法が載っているようですが、 (ここ数年は、模型雑誌もまったく買わなくなってしまいました) そのような技法には目もくれず、自分の感性だけで、 作業を進めていきます。 模型雑誌を読んで技法を研究するより、 どんな雰囲気にしたいのか、完成をイメーシしておくほうが、 大事ではないかと、個人的には思います。 一連のエアブラシ作業をすませたあとは、 アクリル絵の具の「リキテックス」で細部を描き起こしていきます。 模型製作でリキテックスが使われることはほとんどなく、 私も、この画材が模型製作に合っているとは思っていません。 ですが、慣れた画材ですし、比較的豊富に色数が揃っているので、 使ってみました。 その後は、パステルによる作業に入ります。 いまでは、ピグメントという材料をよく使うようですが、 そのようなものは我が家にはないので、パステルの出番となります。 使うパステルは「ゴンドラ」のものと「ヌーベル」のもの。 とくにゴンドラのパステルは、柔らかくて粉末状にしやすく、 ウェザリング作業にとても向いていると思います。 まずはゴンドラのパステルを紙の上でこすって粉を出し、 それを、アクリル溶剤をつけた筆でとって、車体に塗っていきます。 パステルは適度に混ぜて使用しますが、 気をつけなくてはならないのは、単に色の明度だけでなく、 パステル粉は、乾くと微妙に色味も変わってくる場合もあるので、 慎重に様子をみながら塗布していきます。 まずは足回りからはじめ、車体の上へと作業を進めていきます。 キャタピラは、グンゼのラッカー系塗料のレッドブラウンで塗装し、 その後、パステル粉を塗り付けていきます。 乾燥後、設置面のパステルを落としていきます。 排気管の錆表現もパステルでことたりてしまいました。 ただ、排気管先端のオイル染みは、アクリルのスモークで表現しています。 このパステルによって、いろいろな表情をつけることができると思います。 パステルワークを極めれば、おそらく、あらゆる汚れを、再現可能かもしれません。 模型雑誌の記事にとらわれて、新しい技法に目がいきがちかもしれませんが、 そのような技法主義をひとまず置いといて、 自由に塗ってみるのも、いいかもしれません。 さて、このマーダーのウェザリングはまだまだ続きます。 (なにしろ、いまだ半分程度しか作業は進んでいませんし) その経過は、このブログで、追って報告していきたいと思います。 #
by noba-kentaro
| 2012-01-04 18:24
| 模型
またまた、ものすごく久しぶりの更新です。 というか、このブログの存在を半ば忘れていました。 でも、今回も、前回同様、きまぐれにフラッと記事をアップします。 さて、去年のコトになりますが、タミヤからBT戦車が発売されました。 (かな〜りネタが古いですね。すみません) それまで、BTといえば、プロポーションのよいキットはあるものの、 いかんせん組みにくいということで、決定版の登場が待たれていたのですが、 ついに、というべきか、タミヤから登場することとなりました。 BTは、ノモンハン事件のさい、大量に投入され、 関東軍将兵を苦しめたといわれており、いわば日本人にとって、 因縁深い戦車ともいえるかもしれません。 (ただ、関東軍の速射砲も、多数のBTを撃破したようです) そんなわけで、私も、早々にタミヤ製BTを購入したのですが、 いかんせん、仕事などで時間がとれず、なかなか、組み立てに至りませんでした。 といいつつも、牛歩のペースながら、チマチマと作業してました。 車体はタミヤにしては珍しく、箱組方式となっています。 すでにさまざまな雑誌や模型ブログなどで紹介されていますが、 箱組といえども、合いは良好です。 ですが、良好だからといって、スパスパと慌てて組んではいけないようです。 入念な仮組みをしないと、上面板と左右前面の装甲板とが接する隙間が、 完全に均一にならなくなります。 かくいう私は、慌てて組んでしっかり後悔。 上面板と側面装甲の隙間が均一にならず、結局、エバーグリーンのプラ材を 上面板のふちに貼ってペーパー掛けするなど、 よけいな苦労を背負い込んでしまいました。 トホホです。 これからBTをお作りになる方は、ぜひ、気をつけてください。 リアのエッチングは専用の加工工具がついており、加工も簡単。 こうした組み立て作業に対する配慮は、すばらしいですね。 そして、キャタピラ。 部分連結式なのですが、こいつがちょっとやっかい。 まずは、押し出しピンの跡が、キャタピラの裏にしっかり残っています。 パテ埋めするにもペーパーがかけづらく、なにより面倒ですね。 しかも、それぞれのキャタピラの合いが、場合によってはキツく(固く)、 ここでも、入念な擦り合わせが必要なようです。 どうも私はこの部分連結が苦手です。 というわけで、今回は、この部分連結を、あらかじめ、一本につないでおいて、 一気呵成に組み上げてみることにしました。 キャタピラの合いがどうしてもキツい場合は、 連結部分のリベット状のモールドを、削り飛ばします。 (それでもキツい場合があるんですが) とにかく、連結部を奥までキッチリ入れ込みます。 (でないと、キャタピラが長くなってしまいます) また、キツいだけでなく、ヘタをすると、 斜めに連結されてしまうこともあるので、 ここでも、借り組みと調整を繰り返します。 キャタピラを定規に当て、まっすぐにしたら、一気に、流し込み接着剤を、 連結部分につけます。 あまりつけるとモールドが甘くなるので慎重に…。 そして、5分放置。放置時間はもう少し短くてもいいかもしれません。 5分以上放置すると、巻き付けづらくなると思います。 そのあとは、一気にホイルに巻き付けます。 というわけで、なんとか、うまくできました。 それにしても、このキャタピラ、滑り止めもなく、 悪路走破性に問題がありそうな気がしますが…。 このBT戦車は、古い戦車ゆえ、意外とぞんざいなデザインです。 (少なくとも私の目には、そう見えます) ですが、組んでみると、なかなかカッコいい。 このあとは、光透け対策としてシルバーを吹いて、基本塗装に入ります。 そういえば、シルバーのサーフェイサーがガイアノーツから発売されたんですね。 このあたりでは売っていないのですが、今度、 富山か名古屋にいったさいに、買ってきたいと思います。 (すると、それまで、また作業は中断を余儀なくされるのかも…) まあ、気長にいきます。 #
by noba-kentaro
| 2011-06-08 18:05
| 模型
さてさて、またしても、ものすご〜く久しぶりの記事投稿です。 (忘れた頃にフラッと更新するのが、このブログです。ホントに気まぐれです) と、そんなコトは置いといて、上の画像は、 我が家の押し入れの中にずっと眠っていた、 アリイの1/32オーナーズクラブダイハツオート三輪です。 正式名称はダイハツCM10Tというそうです。 このキットをはたしていつ買ったのか、もう思い出せないくらいです。 これから先も、ずっと、 このキットは押し入れの肥やしになりそうだったのですが、 先日、ネットで、たまたま昭和のクルマの画像を見ていて、 ふと、無性に、オート三輪のキットが作ってみたくなってしまいました。 (ブログ同様、私のやることなすこと、気まぐれです) さすがに古いキットで、モールドも部品分割も、 なんだか、のどかさを感じさせるキットですが、 現在のキットにはない、魅力があるともいえるかもしれません。 私の記憶では、オート三輪といえば、マツダT2000が、 断然、印象深く記憶に残っているのですが、 デザイン的に見れば、このダイハツCM10Tのほうが、 よりレトロな雰囲気を持っているように思います。 (まあ、マツダT2000は、このダイハツオート三輪より後発のようですし) キットは、ものすご〜く少ない部品で構成されています。 価格も、いまでも600円くらいなんですネ。すごいリーズナブル。 さすがアリイ。ブラボー!。も、庶民の見方です!。 で、そのぶん、足回りなどはド〜ンと省略してあるわけですが、 荷台の側面パネルなどは、まあまあシャープにできていて、 それらしい雰囲気を出しています。 (現時点では、サーフェーサーを吹いてあるのみです) ただ、キャビン部分は、チトいただけません。 ラジエーターグリルの部分のモールドは、もうすごく甘いですし、 金型もかなり痛んでいるようで、 ルーフやフロントグラスのウェザーストリップあたりには、 かなり傷ができています。 ドアの下部にはヒケもありました。 (一応、ヒケなどはパテで埋め、サーフェーサーかけました) 荷台の側面パネル上部には、 荷物を固定するロープを引っ掛ける突起がありますが、 キットでは一発モールドされていたので、真鍮線で作り替えてみました。 ちょっとオーバースケールな感じですが、荷物を荷台に載せた時、 実際にここにロープを掛けてみる予定なので、 ちょっと頑丈に、大げさに作ってみました。 ホイルはすでに塗装済みです。 さて、このあとは、車体を塗装して、ウェザリングを施すこととなります。 AFVチックにウェザリングしたいなあ、どんなふうにしようかなあ、と、 あれこれ、妄想を巡らしています。 (妄想だけで終わらないように…。ちゃんと完成させなきゃ) #
by noba-kentaro
| 2009-10-27 00:19
| 模型
放置状態だったこのブログ。 ふと見ると、以前の投稿って、一年近くも前なんですね。 まあ、ブログって、 いったん放置しちゃうと、その後はなかなか書けないモンです。 というわけで、ものすごくひさしぶりに、 コチラのブログに、記事投稿してみます。 タミヤの1/48マーダー、買っちゃいました。 それにしても、1/35を見慣れているので、 このスケールの模型って、いつも、なんだか新鮮というか、 違和感というか、不思議な気持ちになります。 でも、1/48もラインナップがかなり充実してきたので、いまや、 このスケールも、AFVのスケールのひとつとして定着しつつありますネ。 キットは、さすがタミヤ、という印象を抱かせる、素晴らしいものです。 砲周囲の防盾も、ぴったりと合います。 部品数はすくないながらも、精密感もたっぷりで、 組む楽しみを充分味わうことができます。 強度が不足していると思われる、 防盾上のバーやポール部分は、真鍮線に置き換えました。 (こうしておかないと、塗装中、破損するかもれないので…) 離帯(キャタピラは)部分連結式です。 ですが、このキャタピラには、ちょっと手こずったかも。 そのまま組むと、微妙に長いような…。 というわけで、スプロケットの下に来る一部連結離帯と、 アイドラーホイルの下に来る部分の一部連結離帯とを、 指で慎重に曲げ癖をつけ、長さを調整しつつ、 垂れるキャタピラの自然さを出していきました。 下地塗装は、まず、突き出しピンを消すためにヤスリがけした防盾内側に、 ラッカー系のシルバーをエアブラシで塗ります。 この作業は、薄いプラから光が透けるのを極力防ぐためです。 シルバーは光が透けるのを防ぐ色としては、最適だと思っています。 次に、グンゼのサーフェーサーを薄くエアブラシで吹きました。 こういう作業をする時は、リターダー成分を含んだ溶剤を使ったほうがいいですね。 天気がよく空気が乾燥している日だと、溶剤の揮発が早く、思わぬところで、 サーフェーサーを吹いた面が、梨地のようになってしまいますから。 さて、このマーダー、ロシア向けの塗装(デュンケルグラウ)にするのか、 アフリカ向けの塗装にするのか、いま、迷っています。 #
by noba-kentaro
| 2009-05-16 09:42
| AFV
というわけで、チェンタウロのその後です。 地味に…、しかも遅々としたペースですが、制作は進んでいます。 さて、このバイク(実車)では、 シリンダブロックと、その後方に位置するインジェクションとを結ぶ部分に、 短いゴムパイプがあり、そこに金属製のカシメが嵌められているようです。 ですが、キットでは、この部分はカシメ共々、一発モールドで表現されており、 しかも、パーツの真ん中にパーティングラインが横切っているなど、 加工も塗り分けも、いささか難しい状態となっています。 こちらが、そのパーツです。 黒く塗られた円筒形部分はゴムパイプ部分で、 ここに、カシメが嵌められているのです。 というわけで、なんとか、このカシメの部分を、リアルに作り替えたい。 そう思い、私は、最初、エバーグリーンのプラ材をシルバーに塗り、 円筒部品にくるりと巻き付けようと思ったのです。 が、塗装による表現ではいまひとつ金属管が足りません。 では、アルミ箔を薄く切って巻き付けてみようかとも思ったのですが、 アルミ箔を薄く均等に切り出すのが至難の業です。 そんなとき、ヨメが、まさに絶好の材料を探し出してきてくれました。 それが、コレ。 ネイルアート用の、粘着材が着いたアルミテープです。 ほぼ1mmほどの幅で、ライン状に均等に切られており、 模型のカシメ箇所にそのまま張れば、リアルな状態に仕上げられます。 というわけで、さっそく、件のパーツに巻き付けるように張ってみました。 そして、張り付けた状態がこちらの画像です。 まさに、テープの幅がぴったり。 しかも、金属泊だけに輝きもばっちりで、簡単にリアルなカシメの出来上がりです。 ただ、テープの粘着材だけでは、経年変化で剥がれてくる可能性もあるので、 エポキシ接着剤でしっかりと接着しておきます。 そして、エンジン組み上げ、フレーム部分に組み込みます。 強度も考えて、組付けは極小ネジで行うようになっています。 普段、AFVを作っている時は、ネジ止めによる作業など、まったくといっていいほど、 ないんですが、バイクのキットには、ネジ止め箇所がいくつもあります。 このネジ止め作業は、なかなか新鮮で楽しいものですね。 ただ、エンジンの組み込みは、ちょっと骨が折れました。 そして、後輪を組み込んだところです。 かなり慎重に作業しなければならないのですが、こちらもネジ止めですので、 強度的には問題ありません。 また、メッキパーツには、ラッカー系塗料のスモークをエアブラシで吹いています。 この作業を行うことで、 プラパーツにおけるメッキの軽薄さを、重厚な雰囲気に変換できると思っています。 ただ、メッキパーツはそのまま使うことにしましたので、 パーツのパーティングラインは、いたしかたなく、そのままになってしまいました。 (ヤスリがけすれば、メッキも禿げてしまうので…) もっとも、ここ最近、メッキの質感を再現できる塗料もあるとのことですが、 それらは、けっこう高額のようですし、特別なテクニックも必要だといいます。 だいいち、塗装という方法では、いくらがんばっても、 メッキには及ばないように思います。 というわけで、涙をのんで(?)、キットのパーティングラインを、 そのままにしています。 さて、今度は、前輪の組み込みですネ。 やっぱり、バイク模型って、戦車とは違った楽しみがありますネ。 #
by noba-kentaro
| 2008-07-10 21:18
| 模型
|
ファン申請 |
||